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病の終わりに見るもの

毎年夏にやってしまう急性胃腸炎。

今年もやってしまった。(もうほとんど良くなりました)

初めてかかった7年前は「仕事は無理をしてでも行くものだ」と信じており、酷い胃痛でお腹を下して嘔吐しても会社を休まなかった。数日後の休みにやっと病院に行くと、「どうしてこんなになるまで・・・」と漫画みたいに絶句されたのち、こっぴどく怒られた。脱水症状の上栄養失調気味。結局1週間の点滴生活。

2年目以降は病院に行くタイミングが早くなり、短期間で回復するようになったけれど、胃痛と嘔吐により毎回数日間は絶食状態となる。


胃腸の痛みや吐き気は本当に辛くて、毎回「もう不摂生はやめる」と誓うけれど、その数日間の絶食により胃腸がすっかり空になってしまうのは、なかなか悪いものでない。

胃が痛くて嘔吐して下痢をしても、精神は初めのうち一生懸命に抵抗し、負けまいと気持ちを強く持ったり、心の中で悪態をついたりしている。けれど体の中の水分が減って食事もとれず体力がどんどん落ちていくと、この抵抗は全くの無駄なのだと理解して戦意を失う。栄養と水分を点滴からだけ入れ、消化器が空になって動きを止めると、やがて喜怒哀楽のない、憑き物が落ちた、ただの私が残る。

負けず嫌いも悪態も、敵に屈して心が沈むのも憑き物のせいだ。

腹と一緒に空っぽになった精神を見渡すと、自分の核が見える。

そこに鎮座するのはシンプルな向上心だ。

自分に備わる機能をフルに稼動させて成長したい。そうしようとする生き物の基本的な活動。それが私に仕事をさせている(多少の無理も)。

 

胃腸炎の末期の度に、私は自分の真ん中にあるものが正しくてまっすぐなものだと確認し、安堵する。それでこの瞬間を結構気に入っていると思う。

 

この頃になると胃腸の痛みと吐き気はほとんど治まっていて、体は衰弱しているけれど気分はそう悪くない。体の隅ずみから悪いものが全部出て、普段の不摂生がリセットされたようなゼロの感じ。(こんなことを言っているから毎年繰り返しているのだな。)

 

それにしても、この尊い末期を体験するためにはもれなく難儀な初期がついてくる。全く以って人にはおすすめできない。

| | 20:20 | comments(4) | - |
Comment
>trunkさま
本当にそうですよね(汗)
毎年こんなですのに、なぜか頑固に「私の胃腸は強い」と暴食の日々です(^^)
そちらの食べられる植物は育っていますか?
食べごろには呼んでくださいね(笑)
Posted by: gigi |at: 2009/07/30 4:14 PM
あららら‥大変でしたね!
回復なさって良かったです☆
嘔吐・下痢はとても辛く、からっぽになった胃や腸は回復にも時間がかかりますよね。
ウイルス性の事が多いと思いますが、胃腸は精神的なものに強く左右される臓器なのだそうです。
リセットされたゼロな感じ‥は、来年からは是非ぜひ他の楽しいもので感じてくださいね!
Posted by: trunk |at: 2009/07/29 11:19 AM
>私もジムニーさま
ありがとうございます。
やっと体力が戻ってきたところです。
仕事をお休みするのは難しいものですが、点滴すると回復が早い気がしますよ。次回は是非。
店をお休みしないように、体調管理、気をつけますっ。
Posted by: gigi |at: 2009/07/20 2:00 PM
体調はいかがでしょうか?急性胃腸炎こわいですね。私は丈夫だけが自慢ですが、今思えば去年の夏に胃腸炎らしきものにかかりました。嘔吐と下痢辛かったです。病院にも行かず、普通に出勤していました。

これから暑くなったりで、体調崩しやすい時期になるかと思いますので、無理なさらずにね。お大事にして下さい。
Posted by: 私もジムニー |at: 2009/07/20 10:07 AM










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