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物語の始まり


とある何の変哲もない街の住宅地の一画に、古くて小さな家がある。家の周りには、高く大きく育った樹木が何本もあって陰をつくり、昼間でもそこだけ鬱蒼としている。

そこには、ずうっと前からひとりのおばあさんが住んでいて、いつからか魔女だといううわさが流れている。

近くの小学校に通う子どもたちの中で、秘密や神秘に魅了された好奇心旺盛な幾人かだけが、この小さな森をくぐって家のベルを鳴らす。

おばあさんが出てきて子どもを招き入れる。

薄暗い部屋の中、白熱灯のあかりに浮かぶ、小瓶や羽ペン、きらきら光る石で飾られた小物入れ、異国の言葉で書かれた書物、見たことのない単位のはかり・・・。

おばあさんはその中からひとつを手にとって言う。

「さあ、今日はこのお話をしよう」

 

そのおばあさんになるのが、以前からの私の夢である。

(写真はハギレである)

 

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